2016.07.25

菊池製作所が歩行困難者を救うためドイツ企業と合弁会社を設立

歩行困難者を救うため

2016年7月22日、工作機械の設計・製作・販売などを行う「菊池製作所(本社:東京)」が、ドイツの医療機器ベンチャー企業である「SNAP」と8月に合弁会社を設立すると発表しました。新会社の事業内容は、高齢者など歩行が困難な人の手助けをする歩行支援ロボット「ウォークメイト」の開発です。

福島民報
(画像参照元:福島民報様)歩行支援ロボットを前に契約書を交わす菊池社長(左)とザイデルCEO。右は飯塚部長

8月上旬にSNAP本社があるNRW州ボームフに合弁会社を開設、会社名は「WALK-MATE LAB EUROPE(ウォーク・メイト・ラボ・ヨーロッパ)」です。ウォークメイトの製品化が決まり次第、菊池製作所が所有する福島県南相馬市の工場で生産をし、ドイツに輸出します。それと同時に日本での発売も予定しています。

この歩行支援ロボットはドイツで来年発売することを予定としており、歩行困難者は一定数いることから需要があると見込んでいます。ドイツでの販売目標は、発売開始から3年間は年間1,500台です。

また、発売からしばらくはリハビリ機器として販売する予定ですが、後々は欧州連合(EU)圏での医療機器の認証取得を目指しています。欧州向けの歩行支援ロボットを製作するにあたり、菊池製作所は東京工業大学とタッグを組んで開発を進めています。

ロボットは、歩行困難な高齢者やパーキンソン病患者の肩と腰部分にモーターを当てると、自動的に対象者が腕を振る動きに合わせて足を交互に押し出し、歩行のリズムを安定させるといった仕組みです。新会社設立は歩行困難者の生活を豊かにするだけではなく、生産拠点の菊池製作所南相馬工場の地元企業への部品発注などが増えることも予想され、地域経済発展に繋がるメリットもあります。これに関して菊池社長は「部品加工など、さまざまな形で地元企業の協力を得たい」と言及しています。

項目 企業情報
会社名 株式会社 菊池製作所
(KIKUCHI SEISAKUSHO CO. ,LTD.)
代表取締役 菊池功
設立 昭和45年4月
資本金 1303百万円(2015年7月末現在)
本社所在地 〒192-0152 東京都八王子市美山町2161-21
事業内容 金属及びプラスチック製品の試作並びに量産設計・製作・販売
各種金型設計・製作・販売、工作機械の設計・製作・販売

 

スタピ編集部からのまとめ

SNAP社によると、パーキンソン病患者はドイツで約30万人、欧州全体となると約120万人いるそうです。高齢のために歩行困難になっている人も合わせると、歩行に悩みをもっている人は想像できないくらいの数でしょう。SNAP社の最高経営責任者のザイデル氏は、「菊池製作所のロボットは革新的で素晴らしい。ドイツや欧州の市場に広めたい」と語ったそうです。遠く離れた欧州の医療機器企業が、日本の技術を素晴らしいと感じてくれて、一緒に人のためになる機器を開発する会社を設立したことにとても感動します。歩行困難者の悩みが1日も早く軽減することと共に、日本の工業技術がいかに素晴らしいかを世界にもっと認められることを願います。

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