2016.06.03

市民に開放の町工場から長岡技術科学大学、最年少の起業家が誕生

最年少の起業家が誕生

2016年5月17日に開かれた長岡技術科学大学の定期記者会見で、同大学大学院の修士課程1年寺嶋瑞仁さんが輸送用機械や地上走行ロボットの製造・販売を手掛ける会社として株式会社CuboRex(キューボレックス)を起業したことを発表しました。寺嶋さんは23歳で同大学で最年少での起業家となります。

寺嶋さんは、「動くものを作ることが大好き」ということで、高校時代には、和歌山工業専門学校(和歌山県和歌山市)で平成21年から4年連続、手作りロボットを競う「高専ロボコン」に出場しており、卒業研究で開発した、がれきの中を走る災害対応ロボットでは、組み込んだプラスチック製の走行用ベルトと関連技術で特許を取得しています。 

今回起業した株式会社CuboRexでは、高校時に取得した特許技術を生かし開発した無限軌道で走行するスケートボード仮称「スケートボード・クローラ」を販売していく予定で、試作段階ではあるものの、すでに販売会社と取引の話もあり、年内の商品化を目指していくということです。また、その他にも無限軌道部分を活用した農作業の移動支援ツールの開発・製品化も行う予定です。

株式会社CuboRexの本社所在地は「匠の駅」という長岡市内の機械メーカー「丸栄機械製作所」が市民や学生のものづくりの場になればと開放した町工場で、これまでに同大の学生ら3人が同所で起業しています。寺島さんは「大学の施設ではできない使い勝手の良さで、開発を後押ししてくれた。こんな施設は他にはない」と話していました。

特許とは?

特許とは、発明の保護及び利用を図ることにより、発明を奨励し、もつて産業の発達に寄与することを目的とした特許法に基づく権利のことです。(特許法第1条)

特許制度を設けることで、発明者には一定期間、一定の条件のもとに特許権という独占的な権利を与えて発明の保護を図る一方、その発明を公開して利用を図ることにより新しい技術を人類共通の財産としていくことを定めて、これにより技術の進歩を促進し、産業の発達に寄与しようというものです。(引用:特許庁 特許・実用新案制度)

 

スタピ編集部からのコメント

今回、長岡技術科学大学での最年少起業家ということで、寺嶋さんの起業が話題となっていました。今回、寺嶋さんが23歳の若さで起業できた理由としては、寺嶋さんの技術の高さやものづくりへの思いはもちろんですが、「匠の駅」という「ものづくりをしやすい環境」があったことが大きかったのではないかと感じます。近年、少子化や景気低迷の影響もあり町工場の数は年々減少しています。そのため、工業系の学生たちが学校以外で「ものづくりの活動」と関わる環境はなかなかありません。今回、民間企業が学生や市民のものづくりの場としてこういった環境を提供しているということで、とてもいい取り組みだなと感じました。今後、こういった環境がますます増えていくことは、今後の日本の経済発展に大きなプラス要素となってきます。

 

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