2016.02.29

株式会社設立時の定款の製本と認証方法について

定款の製本と認証方法について

自分で制作した株式会社の定款を公証役場で「認証」をしてもらう作業になります。定款認証とは、正式な公的機関の手続きによって定款が作成されたことを承認する手続きになります。

株式会社設立の第一歩が定款認証になります。定款をまだ作成していない場合には、「株式会社の定款ひな形と作成方法と注意点」を改めてチェックし、作成しておきましょう。

【目次】
1.定款認証に必要なもの・準備物等
2.個人の印鑑証明書について
3.定款の製本(準備と印刷)について
・製本の注意点
・定款の製本(表紙について)
・定款の製本裏側
・ホッチキス止めのみの定款の場合
4.収入印紙と現金について
5.代理人が定款認証を行う場合の委任状
・委任状の書き方
6.公証役場への提出
・定款認証が終わったら
7.登記申請を行う前に

 

1.定款認証に必要なもの・準備物等

No 項目 備考 取得場所
1 個人の印鑑証明書 発起人(出資者)、
代表取締役等の全員の証明書が必要
各市区役所
2 定款の準備と印刷 ・公証人役場保管用1通
・設立登記申請用1通
・会社保管用1通
(合計3部の作成・印刷が必要です。)
(しっかりと製本の作業を行います)
準備物
3-1 収入印紙 4万円分 郵便局等
3-2 現金の準備 ・5万円を公証役場で支払うための現金
・定款の謄本交付手数料(2,000円前後)
公証役場
4 委任状 ※代理人が定款認証を行う場合 準備物
5 公証役場への提出 ・ボールペンは持参する
・訂正印ように印鑑も持参する
準備物

 

株式会社の定款認証を行う場合には、上記のような準備等が必要になります。また、定款認証を行う場所は公証役場になりますので、管轄の公証役場を探しておきましょう。(全国公証役場所在地一覧

その際に、受付時間なども合わせてチェックしておきましょう。

 

 

2.個人の印鑑証明書について

株式会社の定款認証には、以下の方の個人の印鑑証明書が必ず必要になります。

  • 発起人(出資者)全員分の印鑑証明書
  • 代表取締役の印鑑証明書

発起人=代表取締役となる場合は1部で構いませんが、代表取締役が出資していない場合は、別途代表取締役の印鑑証明書も必要になります。

印鑑証明書とは、個人で届出を行う実印の証明書となります。車のローンを組んだり、住宅を賃貸・購入を行う際に必要になるケースがあり、印鑑証明を受けた実印を保有している方がほとんどですが、ない場合は1日で登録・作成ができますので、作っておきましょう。

 また、発起人になれる人などは「発起人とは? | 株式会社の設立スタートは発起人から決める」を一度確認しておきましょう。

 

 

3.定款の製本(準備と印刷)について

株式会社設立の定款を作成したら、製本することが必要になります。

  • 製本テープ等で製本する方法
  • ホッチキスのみで製本する方法

この2つの製本の方法をご紹介します。(ホッチキスだけで製本しない場合は、全ページに割印が必要になるので、製本テープなどを購入して製本してきましょう。)

製本テープなどで定款を製本する場合は表側と裏側の割り印を忘れないようにしましょう。同じものを3部作成します。

 

製本の注意点

  • サイズはA4サイズが一般的です
  • すべて片面コピーで行います
  • 公証人役場保管用、設立登記申請用、会社保管用
    上記の合計3部の作成・印刷が必要です
  • 制作した定款にミスがないか、もう一度確認しましょう

上記のルールだけ守って製本を行っていきます。

 

定款の製本(表紙について)

定款の製本

発起人全員の個人実印の割り印が必要になります。また、定款の表示での「㈱」の省略は認められませんので注意しましょう。制作日は必要であれば記入をし、承認を受けてから、公証人認証日の記載と、会社設立が完了してから設立日の記載を定款に行っておけば、後から見たときに便利です。

郵便局等で購入した4万円の収入印紙は、1部公証人役場保管用の表表紙の裏側に収入印紙を貼りつけますが、自分自身で張り付ける必要はありませんので、持っていきましょう。

 

定款の製本裏側

定款の製本裏表紙

こちらも、表同様に発起人全員の実印による割り印が必要になります。製本テープで製本する場合は、表裏の2ヶ所の割り印で問題ありません

 

ホッチキス止めのみの定款の場合

ホッチキスの場合

時間がなくてどうしてもホッチキス止めを行う場合は、以下の通り行って下さい。

  • 表紙はA3で印刷する(裏表紙、表表紙となるように)
  • すべて片面コピーにする
  • すべての見開き部分に割り印を押す

A3の表紙と裏表紙で包み込むようにホッチキスで製本します。ホッチキスの場合は、すべての見開きページに発起人全員の割り印が必要になるので注意しましょう。

 

 

4.収入印紙と現金について

収入印紙はあらかじめ、郵便局等で4万円分購入しておきましょう。また、以下表の通り現金が必要になるため、なるべく多めに盛っておきましょう。

項目 備考 金額
収入印紙代 郵便局であらかじめ購入する 40,000円
定款認証手数料 定款認証時に公証役場で支払い 50,000円
定款の謄本交付手数料 定款の謄本作成料がかかります。
1ページ×250円(約2,000円程度)
2,000円
合計 92,000円

 

※上記の収入印紙代は電子定款認証を行うことで、収入印紙代の40,000円は不要になりますが、個人で行うためには必要な機械の準備が必要となります。専門家に任すことで、1万円~2万円程度の手数料で電子定款認証を行ってくれます。

 

 

5.代理人が定款認証を行う場合の委任状

専門家に依頼する場合は、専門家が委任状を持っている、または委任状不要となるので、気にしないでおきましょう。どうしても発起人自身が定款を届れない場合の第三者への委任状となります。

委任状のひな形に関しては、「委任状(株式会社設立時の代理)」からダウンロードしてください。

 

委任状の書き方

定款認証の委任状

委任状は以下の注意をしてください。

  • 印鑑は発起人の実印であること
  • 発起人の実印は2ヶ所押印すること

印鑑を押印するのは第三者へ依頼をする発起人のみになりますので、注意しましょう。

 

 

6.公証役場への提出

定款認証を行うために所轄の公証役場へ必要書類を持っていきます。

大幅な修正がない限りは受け付けてもらえますが、訂正が必要になる可能性があるので、ボールペンと訂正印(実印)はしっかりと持って公証役場へ行きましょう。

 

定款認証が終わったら

定款認証が終わった定款

定款認証が終わると3部提出した2部の定款が手元に戻ってきます。

  • 「謄本」と押印された定款
  • 通常の定款

謄本と押印されたものは、登記申請に利用するものになります。もう1部戻ってくる定款は会社保管用になります。

 

 

7.登記申請を行う前に

この後、いよいよ登記申請になります。登記申請を行う前に法務局で以下のものを取っておきましょう。

  • 株式会社登記申請書
  • OCR用紙(IT化されていなければ、登記申請書と同一)
  • 印鑑届出書

法務局で取得できるので、定款認証を行った帰りにでも、法務局へ立ち寄っておきましょう。

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